私は結婚してから、毎日の生活の中で朝起きてから夜寝るまで家事をしない日はありません。
掃除・洗濯・料理・食器洗い・ゴミ出し・買い物…
その他にも、いわゆる「名もなき家事」がたくさんあって非常にストレスの多い日々です。
1日3時間で家事を終わらせたとしても、1ヶ月で90時間、1年で1080時間…
これが何十年も続くのかと思うとゾッとします。

どうにかして楽がしたい!
自分の時間がたくさん欲しい!
苦手なことはやりたくない!
と思い、ついに家事代行の利用に踏み切りました。
ドラマなどでも話題になった「家事代行サービス」ですが、興味のある方も多いのではないでしょうか?
家事代行にはメリットがたくさんあります。
でも、

他人に家事をお願いして危険はないだろうか?
デメリットは?
トラブルが起こったらどうしよう?
対策があれば知りたい!
という心配から、利用したくてもできないという方もいらっしゃると思います。
実際に私が家事代行サービスを利用した前後で感じたデメリットと、トラブルにならないための準備・対処法についてご紹介します。
家事代行のデメリット
お金がかかる

自分で家事をすれば金銭面でのコストはゼロですが、家事代行へ依頼すると料金が発生します。
各業者や地域によって料金設定は異なりますが、相場は大体1時間2000円~4000円程度のようです。
- 依頼内容
- 1回当たりの時間(何時間の利用なのか)
- 利用の頻度(定期的に利用すれば安くなる場合が多い)
によって、料金が変動します。
場合によっては交通費や駐車場代などの追加料金が発生することもあります。
こんなにお金がかかるなんて聞いてない!という事態を避けるためのポイントは以下の通りです。
- 契約のときに追加料金の有無などよく確認する
- 安めのお試しプランを利用して金額とサービス内容が見合っているか検討する
- いくつかの業者で料金を比較する
- 利用の内容・時間・頻度を絞って節約する
予算をしっかりと決めて利用することで、想定外の出費を抑えることができますよ。
他人に部屋を見られる

これに関しては、それぞれの気持ちに関わる部分なので具体的な解決策がありません…。
自分のテリトリーに他人が入ることへの抵抗がかなり強く、逆にストレスになってしまう方には家事代行はオススメできません。
ただ、「他人に自分の家の中を見られたらどう思われるんだろう」と不安な方には、アドバイスできることがあります。
自分が思っているよりスタッフさんは気にしていないということです。
家事代行のスタッフさんはお金をもらってサービスを提供するプロです。
部屋の散らかり具合・趣味嗜好・住んでいるお客さんの様子はみなさんが想像するより全く気にしていません。
なぜこのように言い切れるのかというと、

私自身も訪問サービスを提供していたことがあるからです!
訪問看護師として何十軒と利用者さんのご自宅を訪問していました。
必要に応じて、居間や寝室だけでなくキッチン・風呂場・トイレなども入らせていただいていました。
「仕事は仕事」としてプライバシーに関わることは必ず厳守して、必要な業務に専念していました。
自分が他の方の家の様子を気にせず仕事をしていたので、私自身もほとんど抵抗なく家事代行を利用することができました。
貴重品が心配

スタッフさんもきちんと契約をしているので、貴重品を勝手に見たり盗んだりする可能性はほとんどありません。
しかし、他人が部屋に入ることで大切なものが盗まれてしまうと心配になる方もいるかもしれません。
家事代行を利用しているときに在宅できるのであれば、貴重品の所在は確認しておきましょう。
家事代行を利用するとき不在であれば、金庫に施錠して保管するか貴重品を持ち運ぶことをおすすめします。

私の場合は、仕事で不在にしていたときに家事代行を利用しました。
自宅に金庫がないので、初回は最低限の貴重品を持ち歩きました。
2回目からはスタッフさんが立ち入らない部屋へできるだけ隠しておきましたが、特にトラブルは起こることもなく終了しています。
物を壊されないか心配

家事をお願いするといろいろな物に触るので、破損などのリスクが出てきます。
大切なもの・壊されたくないものは場所を移しておくなど注意が必要です。
もし、近づいて欲しくない部屋があれば事前に伝えておくと良いと思います。
きちんとした業者であれば万が一の事故などに備えて損害賠償保険に加入している可能性が高いので、ホームページや契約のときに確認してみましょう。
ちゃんと掃除してもらえる?

せっかくお金を払って掃除を依頼したのに、不十分なサービス内容だとがっかりしてしまいますよね。
スタッフさんも指示されていないことをするのはかなり難しいと思うので、事前の打ち合わせで家事内容やそれにかかる時間の見積もりを細かく行いましょう。
あまりにも依頼内容が多いと、時間内で全て終わらせることができない場合もあります。
また、自分の考える「キレイ」と他の人が考える「キレイ」は違います。
- 特にどこを掃除して欲しいのか
- どんな作業が可能か
- 優先順位の高いところ・低いところ
- 道具の使い方を含む、掃除の方法
などは、打ち合わせのときにしっかりと伝えておきましょう。
自分がどの程度の家事を望むのかを考えて、あくまでも「家事の代行」ということを忘れずに依頼するとイメージとのギャップが生まれにくくなると思います。
私は水回りの掃除がとても嫌いな上、排水溝は絶対に素手で触りたくないので、自分の代わりに綺麗にしていただけるだけで非常に満足しています。
スタッフ毎にサービス内容が若干違う

契約するとほぼ毎回同じスタッフさんが来て下さるのですが、日程がどうしても合わずに別のスタッフさんが来ることもあるかと思います。
スタッフさんは各業者毎に研修を受けられています。
大まかな部分の技能や手順は、きちんと統一されています。
ただ、実際に私が体験したこととして、普段と違うスタッフさんが来て下さったときに時間内に依頼箇所全ての掃除を終えることができなかったことがありました。
何度も来てくださっている方は、清掃道具の配置・家の構造・効率の良い手順がわかっているのでハイスピードで作業ができるということに気づきました。

こればかりは差が出てしまっても仕方ない…と納得しています。
毎回受けられるサービスの質を維持するためのポイントは以下の通りです。
- 特にどこを掃除して欲しいのか
- どんな作業が可能か
- 優先順位の高いところ・低いところ
- 道具の使い方を含む、掃除の方法
事前に違うスタッフさんが来ることが分かっていれば、電話やメモで細かく伝えておくようにしましょう。
また、優先順位をつけて「ここまでやってもらえればOK!」と決めると安心して家事代行を依頼できますよ。
道具を揃えておく必要がある

家事代行はあくまでも技術の提供になるので、道具はこちらが用意したものを使うようになります。
当然、掃除では掃除道具、料理では調理器具と食材、などが必要になってきます。
基本的にはあるもので家事をしてくださるのですが、こちらの依頼の内容によっては打ち合わせのときに準備しておいて欲しいものをスタッフさんからリクエストされることがあります。

私の場合は、シンクの汚れを見ていただいて「クリームクレンザがあればうれしい」とのことで事前に購入しておきました。
少し面倒だなあと思ったのでデメリットにしましたが、そもそも掃除が好きではないせいで掃除道具をあまり買っていなかったので、良い意識改革になりました。
デメリットの対策をして家事代行を有効活用!

家事代行はお金もそれなりにかかり、トラブルが起こる心配もゼロではありません。
私にとっては家事代行はデメリットに勝るメリットがありましたが、考え方は人それぞれです。
コストやデメリットに見合った、自分にとってのリターンがあるかをしっかりと検討してみてくださいね。
人生は有限です。
日々の生活の中で家事時間を短縮してくれる家事代行は、素敵なサービスだと思います。
事前に準備や対策をすることで起こり得るリスクも軽減することができます。
大量の家事に追われるよりも、家族と過ごしたりやりたいことに時間を使って日常を楽しみましょう!
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