【妊娠中にかかりやすい病気】腎盂腎炎になりかけた、私の体験談

妊娠

私が妊娠6ヶ月の時、右腰部に激痛があり病院へ行くと「腎盂腎炎」または「尿管炎」になりかけているとの診断を受けました。

妊娠中にかかりやすいと言われる腎盂腎炎ですが、

そもそもどんな病気なの?

症状は?

原因は?

治療法は?

赤ちゃんや妊娠そのものに影響はないの?

予防のためにはどんなことに気をつければいいの?

と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

看護師8年目・妊娠中の私が、実際の体験談と調べたことを元に腎盂腎炎についてご紹介します。

今回の記事は以下を参考にしています。

腎盂腎炎−徳島県医師会Webサイト

妊娠中の尿路感染症−18.婦人科および産科

岡庭 豊,荒瀬 康司,三角 和雄「イヤーノート2014内科・外科編」株式会社メディックメディア

腎盂腎炎について

腎盂腎炎とは?

腎臓に細菌が入り、炎症を引き起こす病気です。

妊娠中の女性の約1~2%に発症するそうです。

症状は?

発熱、背部痛(腰部痛)、悪寒、悪心、膀胱炎の症状(頻尿・排尿時痛・残尿感)などの症状が出ます。

背部痛は、左右のどちらか一方にみられることが多いようですが、子宮の傾きや血管の走行から右側に生じやすい傾向にあります。

重症になると、腎機能が低下したり細菌が全身へ回って敗血症になることもあります。

原因は?

大腸菌などの菌が原因となって、膀胱炎から細菌が腎臓へと上がって発症する場合が多いようです。

妊娠中は、子宮が大きくなるにつれて尿管が圧迫されて尿が停滞しやすくなります。

また、ホルモンの変化により尿を送り出す力が弱くなり逆流が起こりやすくなるそうです。

そうした尿の停滞から膀胱に入った細菌が腎臓までさかのぼってしまい、腎盂腎炎を引き起こす原因となります。

治療法は?

腎臓で炎症を引き起こしている細菌に対し、抗菌薬を使って治療します。

抗菌薬は点滴・内服のどちらの種類もあり、妊娠期間でも使えるものを医師が判断し処方してくれます。

発熱での衰弱が激しかったり重症になるリスクが高い場合は、入院しての治療が必要な場合もあります。

赤ちゃんや妊娠そのものに影響はないの?

赤ちゃんには影響はなく、早期に治療して治ればほとんど妊娠には影響がありません。

ただ、重症化してしまうと切迫早産や前期破水のリスクが高まります。

予防のためにはどんなことに気をつければいいの?

  • たくさん水分を摂取する
  • トイレを我慢しない
  • 陰部を清潔に保つ

腎盂腎炎は膀胱炎に伴って発症する場合が多いので、まずは膀胱炎にならないよう気をつけることが重要です。

水分をたくさん摂って、トイレはなるべく行きたくなったら行くようにしましょう。

体に異変を感じることがあれば、早めに病院を受診しましょう。

私の体験談

ここからは、私の体験談をご紹介します。

はじめは膀胱炎から

妊娠6ヶ月の時にかかりましたが、初めは膀胱炎の症状がありました。

仕事をしている最中に頻尿と軽い排尿時痛があり、「膀胱炎かな?」と気付きました。

妊娠前にも一度膀胱炎になったことがあり、その時と同じような症状でした。

元々妊娠してからは水分を多く摂るようにしていたのですが、そこから更に飲む量を増やして自力で治そうとしていました。

腰痛と側腹部痛が出現

頻尿や排尿時痛はそこまで悪化しなかったので「膀胱炎は治ってきたかな?」と思ったのですが、翌日に右側に強い腰痛が出てきました。

強い鈍痛で、動くと更に痛みが強くなりました。

発熱や悪寒はありませんでした。

平日だったので仕事へは行ったのですが、右の側腹部にも痛みが広がってきて歩くのも辛くなり、午後には早退しました。

まだ病院へ行くほどではないだろう、自分で治せるだろうと水分をたくさん摂って安静にして過ごしました。

その甲斐あってか、翌日には少し腰痛が軽くなったのでまた仕事へ行きました。

腰を押さえればなんとか歩くことができ、定時まで働きました。

しかし、帰宅してから腰痛がかなり悪化し、起き上がるのも寝返りをするのも困難になってしまいました。

食事をするために座っても痛いし、屈んでも痛い…。

今まで体験したことのない強い痛みでした。

病院を受診

朝になっても痛みが続いていたので、病院を受診しました。

そこで尿検査をして「腎盂腎炎」か「尿管炎」になりかけているという診断を受けました。

(採血やエコーの検査をしてもらえず不満でしたが、痛みが酷くて何も言って来られなかったです…)

妊娠中なので体に負担のある検査はできないけれど、おそらくそうだろうと言われました。

抗菌薬と鎮痛薬を処方してもらいました。

夫の仕事の都合がつかず一人で受診したのですが、往復の車の運転だけでもかなり辛かったです。

抗菌薬が効くまでが一番症状がひどく、一日中ベッドで横になることしかできませんでした。

幸い発熱することはなかったのですが、痛みが強すぎて寝返りをすることも眠ることもできず、終いには呼吸するだけでも痛くなる始末。

泣きそうになる程痛かったです。なんなら少し泣いた。

内服して2日で症状改善

抗菌薬と鎮痛薬を内服して2日くらいで症状が良くなってきました。

腰痛はあるけれどなんとか動ける状態になりました。

さらに数日追加で抗菌薬を内服し、症状がなくなって治癒しました。

その後は、水分摂取を心掛けていることもあり、臨月になった今でも膀胱炎・腎盂腎炎にはなっていません。

腎盂腎炎の予防には、まずは膀胱炎対策!

今回は、私が実際に腎盂腎炎について調べたことと体験談をご紹介しました。

腰痛が本当にひどくて、妊娠期間で一番辛い出来事だったかもしれません。

妊娠中にはかかる可能性が高くなる腎盂腎炎ですが、

  • たくさん水分を摂取する
  • トイレを我慢しない
  • 陰部を清潔に保つ

など、まずは膀胱炎にならないように注意することが大切です。

不調があればすぐに病院を受診して、体を大切に妊娠期間を過ごしてくださいね。

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